VR考察ノート

VRについての考察を書いていきます。フルダイブ型VRに向けてどのような改良を行うべきか、現在のVRの課題点等々を考察して行きます。

VR考察ノートNo.7(VRで第六感再現)

はじめに
今回の考察のお題はタイトルにもある通り、第六感についてです。また、これはあくまでも作成者自身の考察ですので本当に現実でこのようになるのかは分かりません。あくまでも考察であり、楽しんでもらうことを目的として書いていますのでご理解ください。

 

第六感とは?
第六感とは、五感にはない機能を指したりします。
また、通称Six Sense(シックスセンス)と呼ばれています。
シックスセンスの例として、霊感や殺意を感じることなどが挙げられます。これをフルダイブ型VRに再現することは可能なのか?ということについて後程触れていきます。
シックスセンスは人によって差があります。例えば、霊感が物凄く強い方と全く感じない方の両方が存在します。また、殺意においても同じことが言えるのではないでしょうか?

 

第六感の仕組み
第六感の仕組みですが、実は科学的にこうだと理論的には結論として出ていません。なので、科学的には証明のできない感覚なのではないか?と言われているのも事実です。
ですが、仮説ではありますがいくつかの説がありその中の有名な仮説を取り上げて考察します。

一つの仮説
人間以外にも当てはまる動物もあり、有力な説です。
鳥類は網膜で捉える磁気感覚に頼りながら移動をしているのではないか?という説は物理学者クラウス・シュルテンによって報告がされていました。
この網膜に捉える磁気感覚は人間の網膜にもあるクリプトクロムと言われる特殊なタンパク質の働きによるものだと言われています。光感受性であることからなんらかの影響、状況、環境に応じて磁場に反応し脳へ信号を送ることで成り立ちます。このことから、嫌な気配がする、殺意を感じるなどは相手からの磁場の変化が対象にされた相手のクリプトクロムが脳へ信号として本能的な反応を見せるのではないかということです。
ですが、この仮説ですとフルダイブ型には対応できないのです。理由は次に触れていきます。

 

先程の仮説がいけない理由
先程の仮説ですと、クリプトクロムというタンパク質によって磁場の探知を行いそれによって第六感が完成するというものでしたが、VR内においてタンパク質もそうですがその他栄養素を反映させる事は出来ません。
VRからの信号によって擬似的に作り出された現実のような世界はあくまでも脳が信号を送っているだけです。人間は栄養を外部から摂取し内部から栄養を0の状態から生成することは不可能なのです。するとVR内部においてタンパク質は作ることが不可能となれば当然クリプトクロムを反映させ、磁場の反応に対する信号を作ることもなくなり第六感としては成り立ちません。
このようなことから、VR内においてクリプトクロムによる第六感を作り出す事は不可能です。
これから下は個人的に考察した説です。

 

五感による第六感の再現
第六感というものが、五感で表すことが出来ないのか?それについて考察していきたいと思います。
第六感でも1番感じやすいといわれる殺意を例に考えてみます。まず、視覚による殺意の捉え方ですがまず相手を見た時に怪しい動作、持っている物、目つき、その他の情報を事細かに脳へ情報を送ります。それによって脳による判断で危険信号が送られる、本能的な逃走反応を働かせる場合もあります。
次に触覚です。皆さんの中には体験したことがあるかもしれませんが、金属製のハサミなどを見せられた後、首筋に少し当てられるだけで鳥肌が立つことがあります。これは視覚情報+触覚によって脳が勝手な判断を起こす場合があるのです。これも殺意の一種ではないかと思います。
聴覚によるものは、身の覚えのある音の中で危険物であると認識が自身の中でされているものが音として近づくことで脳によって危険信号を出すということもあります。トラウマの様な形に見えて、トラウマになっていないようなものでも殺傷出来ると自身が判断した場合は殺意として感じる場合があるのです。
これでしたら、VRによって反映することが可能ではあります。

 

先程は五感による第六感の代替方法でしたが、このページではVR内で使用可能な第六感の表現です。
感情受動型というものです。
名前の通り感情によるものです。脳による思考によって引き起こされる錯覚を利用したもの、他人による殺意の受け方についても考察していきます。
第六感の中の霊感について話したいと思います。霊感は多少、脳の思い込みによって引き起こされている可能性があり、自身の霊に対するイメージが脳への錯覚として霊がいるように見えているという考えです。また、霊感のない人は暗い所=幽霊など というイメージがあまり定着せず脳への干渉が少ないために霊感がないと言われているのではないでしょうか?
感情受動型は殺意を例とした説明がしやすいので、それを例にやっていきます。自分に対する相手の感情の憎しみ、怒りがある一定のラインを越した時に、自身に信号が送られるようにするというものです。なので感情を相手から受け取るので感情受動型といいます。また、相手の感情の対象が自分であり、相手の視野に入っている場合のみ殺意として認められるような構造にすることで現実に近い殺意を表すことが出来るのではないかと思います。

 

簡潔にまとめます。
まず、有名な仮説のクリプトクロムというタンパク質による方法はVR内に栄養素を反映させる事は出来ないので第六感再現は出来ません。
五感による第六感再現には、一応理論の通った仮説ですが第六感再現を完璧にされていないため、もう少しシステム的なアシストが必要です。そこで、殺意を例とした感情受動型を導入することで相手からの怒り、憎しみの感情が仕向けられていることを微弱の電流にて信号を送りより現実に近い第六感を得ることが可能になります。

 

まとめ
今回の考案は第六感、主に殺意についてでしたが楽しんでもらえたでしょうか?第六感には、殺意や霊感の他に予知なども含まれます。人間の進化の過程の一つなのではないかとも言われて、今の科学では理論的に説明をすることは難しいのです。代替えとして、そこで擬似的な第六感を作り出すことでVRというものをより現実に近い形を形成することができるのではないかというのを今回の考察内容とさせて頂きました。
最後までお読みいただき有難うございました。
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