VR考察ノート

VRについての考察を書いていきます。フルダイブ型VRに向けてどのような改良を行うべきか、現在のVRの課題点等々を考察して行きます。

VR考察ノートNo.5(VRの特異点)

はじめに
VRの特異点とは、つまり他の機械や現実の身には起きることのない現象についてです。例えばVRとは仮想現実であり、他の機械とは定義から全く異なった性質を見受けることができます。
普通の機械、つまりPSPPS3、DS、パソコンにはどのような特徴があると思いますか?
これらの機械に共通して言えることは画面をみて、現実で指を動かしてプレイすることにより、遊ぶことや調べる事などを可能にしていると言えます。また、これからの話の中では、フルダイブ型VRではないものは一応こちらの類に入る事と仮定します。
フルダイブ型の説明は博士ノートNo.1~2に書いてあります。

※考察ノートでは、作者個人の考察、意見ですので、ご参考程度にお願い致します。

 

フルダイブ型VRではないものの特徴
フルダイブ型ではないVR、現実で成功している視覚のVRについてです。視覚VRは映像がまるで自分の目で見ているように錯覚させることによって成り立っています。ですが、動きたい時は当然コントローラーで操作して動かすしかありません。なので普通の機械類と同じ特徴を持ち合わせていると言えます。
視覚VRの場合、普通の機械類とは異なった特徴も見受けられるのです。視覚VRは映像をまるで自分の目で見ているようすると言いましたが、他の機械ではそう出来ることではありません。一人称視点の映像でも確かに見ているようには見えますが体験としてそれはイメージを残すことがないのです。ところが、視覚VR場合は見ている体験がイメージとして残り、現実と仮想(ゲームの映像)を繋げ、目にダイレクト入るように見えるため、視覚VRは普通の機械と違った特質があります。次はそれによって引き起こる問題点についてです。

 

視覚VRの問題点
視覚VRは自分が見ているように見えるため、ゲーム内で動いているが現実では動いていないという状況がよく見られます。これによって酔いを起こす可能性が高いのです。現にVR酔いといわれているものが問題として近頃上がってきています。人によって酔わない人もいれば酔ってしまう人もいるのです。
酔うのはなぜなのか?
これはVRだけでなく現実でも起こりうるものです。体験した人もいるかと思いますが、車酔いも同じような原理によって引き起こされます。気分や体調の問題もありますが、人は動いているということを景色や外観によって認識するので、車の中で下を向いて景色を1度も変えないと車は動いているのに、体は動いていないように感じてしまいます。VRに置いても同じで、仮想内では動いているのに、現実では動いていない状態ができます。ここで、動いているのに動いていないように感じることで脳に動くものに同調するように働きます。それによって酔いを引き起こす可能性が生まれるのです。

 

VR酔いの対策
本主題とは逸れますが、VR酔いについて少しだけ考察します。VR酔いは慣れてない空間、つまり初めてプレイする方がよくなりやすいのが特徴です。なので、なんらかの機械によって自律神経をうまくコントロールできるようにし、VRの動き方に自律神経が狂わないように設定をしてあげることが重要になってきます。自律神経の乱れによる酔いは車酔いも同じことなので、その機械がコストを安く作れればVRのためだけではなく、車や自律神経が乱れるものに対して使うこともでき、可能性は広がるものです。

 

フルダイブ型VRの特異点
フルダイブ型では、他の5感全てがVR状況下に置かれます。味覚、視覚、嗅覚、触覚、聴覚が全て現実ではなく、仮想世界に移すので、普通の機械とは全く違う特徴を持ちます。また、視覚VRとも違い、あくまで自分の考察ですが、VR酔いも起こる確率が下がると考えています。脳の自律神経もVR内部に入り、また体を動かす、頭で考える信号もVR内に送り込まれます。そのため映像が動けば体を動かす神経を動かしていることになり自律神経が乱れることはないのです。普通の機械は映像を見ますが、フルダイブ型では映像というよりもう一つの現実空間と言ってもいいと思われます。体のほとんどの部位や信号が全てVRに置かれるため、現実となんら変わりのない動きや考えをすることが可能になるからです。勿論、痛みも入りますが、ゲーム内では痛みの制限をかける事で現実と違う空間つまり痛みがあまり走らない世界を作り出せます。

 

その他にも脳の研究が進めば、どれを抑制しどれを活性化させると、人に楽しんでもらえるか、円滑に進めることができるのかなど色々な仮想空間を作り出すことが可能なのです。それに対し、普通の機械は動きはある程度固定化され、レパートリーはそれほど豊富に作ることはできません。よって、自由と固定の正反対の違いを持つことになります。またフルダイブ型ではコントローラーではなく脳内で仮想内の体を動かすことが可能であり、普通の機械ではコントローラーがないと動かせないという違いもここで見られます。よって視覚VRもコントローラーなしでは体は動かせませんので、視覚VRとの違いでもあるのです。

 

まとめ
VRと他の機械では定義から違うこと、フルダイブ型においてはコントローラーが無用であり、多様性に富んでいることが分かります。近ごろVRがニュースやテレビで取り上げられていますが、技術はまだ視覚をVR化するところであり、他の五感はまだ開発中なのです。2020年には完成させることが難しいとも言われていますが技術進歩が早ければ皆さんのお手元にVRの機械が1台という時代が来るかもしれませんね。フルダイブ型は開発が不可という考えの方もいらっしゃれば、可能だと言っている方も言っていますが、この考察では可能だと言う事を仮定した上での話ですので、参考程度になればと思っています。
最後までご覧いただきありがとうございました。
もし、VRについてもっと知りたい方がいましたら、コメントか、 No.1~4、特別版をお読みいただくとVRの面白さがより引き立つものと考えています。