VR考察ノート

VRについての考察を書いていきます。フルダイブ型VRに向けてどのような改良を行うべきか、現在のVRの課題点等々を考察して行きます。

VR考察ノートNo.4(五感再現)

五感の基礎的知識
五感とは人間が外界の状態を把握するためにある感覚で視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚です。
これをゲーム世界(VR世界)で再現することは可能なのか?ということについて考察していきたいと思います。

※考察ノートでは、作者個人の考察、意見ですので、ご参考程度にお願い致します。

 

視覚について
視覚とはいわゆる目によって外界の景色、状況を見ることができる感覚です。これをVRでつくることは可能で、現にPSVRというものがあり、これは視覚をゲーム世界に入れることを可能にさせたものです。
しかし、フルダイブ型VR(これについてはno.1、2に詳しく書いてあります)では応用不可能です。なぜなら、フルダイブ型の場合、目の信号も受け取るため目は瞑った状態となります。PSVRの場合、目を開けているのが前提で作られているため応用させることは不可能だということが分かります。
そのため、他の方法を用いる必要があります。
次のページでその事について考察しています。

 

では、視覚をフルダイブ型で作り上げるにはどうするか?について考察していきたいと思います。
視覚をフルダイブ下におくには網膜へ信号を送ることが一番可能な方法です。網膜への信号はどうのような信号を送ればいいのか?ということですが、これには目の働きにある光の受容を使うことがいいと考えています。
網膜へ光の受ける度合いをその景色ごとに変化させることで誰がみても不変的なワールド、土地を作り上げることが可能になるのです。
これは医学にも精通していて、目の見えない方や悪い方でも網膜さえ生きていれば景色を見ることは可能になるのです。

 

聴覚について
聴覚は五感をVRの中で表すのに一番簡単なものだと思います。聴覚はヘッドホンのようなものを現実世界でつけ、そこから音を流すようにすれば完成です。流れはこのような形です↓
ゲーム内で話しかけられる→現実世界でスピーカーから流れる→耳に入る→ゲーム世界で聞こえる
このような流れになるため、今のゲーム機とあまり変わるところはないかと思います。

 

嗅覚について
嗅覚の感覚器官は鼻ですが、鼻から吸い込まれた臭いは鼻粘膜嗅部とよばれるものによってにおい物質を感知し、それを嗅神経に伝えることで成り立っています。
よって、フルダイブ型を実現するとしたら、脳からのアプローチでやるのであれば、嗅神経に直接、電気を送ることで臭いを再現出来るかもしれません。しかし、臭いは様々な臭いが混ざることによって1つのあるものの臭いと同一になります。そのため多大な容量を必要とし何種類かのデータをゲーム機本体に搭載しなければならないという事態がおき、かなり難しいのです。
パターン化させ、ゲーム内における臭いデータの軽量化をしていくことも開発された後には必要になってくるかもしれません。

 

味覚について
SAOファンの方なら聞いたことがあると思われる一番有名な味覚再生エンジンの実体について考察していきます。
味覚とはものの味を体に伝える役割をする感覚器官であり、さらに詳しくいうと味蕾というものによって味覚を得ています。味蕾というものは舌についているもので、甘味、塩味などを信号として脳に送りこんでいます。
ですが、これも嗅覚と同様に甘味、塩味など様々な味が混ざることによってそれぞれの一つ一つの食べ物の味へと変わります。そのため容量がとてつもなく大きくなり、ゲーム機一つでは収まりきらなくなってしまうため、何種類かのメニューだけにするなどの対策を取るのが有効だと思われます。

 

触覚について
触覚とはあらゆる外部に出ている皮膚が空気や物体に触れることによって情報を得る感覚器です。これによって柔らかいか固いのか、冷たいか熱いのかなど様々な情報を取り入れることができます。これをVR世界に再現することは可能で、まずフルダイブ型ということで体を動かすことはできませんが、その代わり信号を受けることは可能なのです。よって神経そのものをゲーム内へ送ったと考えてもいいと思われますし、それによってゲーム内でふく風なども触覚によってリアルさを増します。
各皮膚神経にたとえば風が吹いたとしたら、どこに当たっているかさえ分かれば、信号の強弱によってそれが強い風か弱い風かが判断され、また熱量も操作することが可能となるのです。

 

まとめ
五感再生は脳の最先端分野の1つと考えてよく、感覚器官から脳神経への伝達経路、また感覚器官からの信号をデータとして作り上げる事ができれば、フルダイブ型の再現も可能になるかしれません。つまり、フルダイブ型を作るには五感再現は必須になります(フルダイブするという事は五感や人間の感覚を仮想空間内に反映させる事で言える為)
もし五感すべてをフルダイブ型VRに反映されることができたら、ゲーム内での感覚が本物とほぼ似ている形へと変わっていくことが分かります。それほどに五感は人間にとっても大切なものなのです。
五感は外界の情報を手に入れることも同様に内部にある心理的な面も繋がっていることが分かります。激しい物事があれば五感は壊れるし、落ち着いた状況であれば五感は研ぎ澄まされることが分かり、またこれによってゲーム内での影響が及ぶことが余りないような形にしていかないといけないという問題があります。

ご愛読有り難うございました。