VR考察ノート

VRについての考察を書いていきます。フルダイブ型VRに向けてどのような改良を行うべきか、現在のVRの課題点等々を考察して行きます。

VR考察ノートNo.11(VRの仕組み)

はじめに
今回の考察ではVRの仕組みについて考察して行きます。
これからのVRがどのように変化していくのかについても考察しています。
その他にVR体験してる時に、周りが与える自身への影響等についても取り上げています。
今回の話題では、一度考察した所を改めて考察し、考察結果が変わる場合がありますが、ご理解お願い致します。

※ 考察ノートでは、作者個人の考察、意見ですので、ご参考程度にお願い致します。

 

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VRの仕組みについて
最初に今ある、両眼分離型のVRデバイスの仕組みについてです。
スマホを使用したモバイルVRは、100円均一のショップで販売されている場合もあるので、仕組みについてはとても単純なものです。
画像の右側のレンズが2つ付いてるだけのものもVR体験が出来るものです。このことから、分かるようにレンズ2つと距離によるものであることが分かります。
実際に使用した方の中にはピントが合わなくて、VR酔いを起こしてしまった方もいらっしゃるようですので、なぜそれが起きるかについても仕組みと共に考察します。
レンズと距離については、スマートフォンの映像にピントが合うように設定されているのだと思われます。
目のピントが合う位置に設定することで、脳の錯覚により立体映像が構成されるので、それを利用してVR体験を実現していると考えられます。

 

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続き+VR酔いする原因
画像のように、立体映像が見えるようにするためには左右で見るものが交差することで起きるため、交差させる距離を縮めるためにレンズを使用し、立体映像が目の前にあるようにする工夫がVRデバイスにはなされています。
VR酔いを起こしてしまう方がいらっしゃるのは、画像に合うように設計された距離とレンズですが、やる方によっては瞳孔間距離の長さによって、ピントの合う位置がずれます。これによってしっかりとしたピントの合う位置ではないため、微妙に普段の見え方と違い、脳が信号伝達段階で混乱を起こす、あるいは混乱しないように脳内において感覚器官の方へ長時間見ることを避けるように伝達していると考えられます。なので、自作VRを作る場合はしっかりと映像にピントが合う位置を探して、調整する事がオススメです。普通に売られていて、ピント調整が出来ない場合は、レンズ部分を取り出して距離調整をする事でVR体験をスムーズに得ることが出来るのでは無いでしょうか。

 

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画像の工夫について
画像のようにVRを体験する際には、二つの映像が必要になります。この時に、画像は同じにはなっていない事が多いです。実際にこの画像の中では右の画像と左の画像で映っている範囲が違います。こうなっている理由は左目だけで見た時の映像と右目だけで見た時の映像で少し見え方が違う事をVR内においても同様にする為です。
これによって、脳の視覚情報処理を行う際に通常時と同様に行うことが可能であり、VRの没入感を高める工夫にもなっていると考えられます。さらに、通常時に近い環境を作り出すことによって、VR酔いを起こす可能性を軽減する狙いもあるのではないかと思います。

 

 これからのVRの進み方
網膜投影型(照斜型)デバイスとよばれる網膜に直接映像を映すことで、立体映像を生み出すデバイスが存在します。これについてはNo.10でも触れていますが、この網膜投影型の仕組みとしては、網膜にスクリーンに投影するのと同じように投影する事で立体映像を作り出すため、VRに応用する事が可能であり視覚VRに至ってはこれを利用することで、フルダイブ型への応用も出来るのではないかと考えられます。ライトフィールドという技術によって焦点を自分の好きな位置へ向けることも出来るため、より現実に擬似した体験を得ることが可能であり、視覚情報を直接脳内に送り込まなくても、視覚VRはこのデバイスを応用することで代用が出来るのではないかと考えられます。
これによって視覚情報をコンピュータ側で理解する事をせずとも脳内で理解されるため、情報量の軽減が可能になると思います。
その他の五感を再現するのには脳内に直接送るのが好ましいものもあると思いますので、それをどのように技術発達していくのか、気になるところです。

 

https://youtu.be/Odax7F3tWhM

周りが与える自身への干渉(影響)
上記動画のようにVR体験中に身体を押しただけで、パニックになってしまう場合があります。
理由として、没入感と現実の擬似的体験が関係していると考えられます。まず、現実の擬似的体験である事は脳からすれば、ほぼ現実と同じように感じます。これによって、VR内の映像が現実と同様の感覚を持つのではないかと思います。さらに、この動画の中ではOculus Riftを使用している事からも、没入感は高く現実と近いレベルの体験を得る事が可能だと考えられます。なので、没入感の高いVR体験はもう一つの現実を体験していると仮定します。
この時にVR内の立体映像がこの動画のようにジェットコースター等の動く乗り物に乗っている擬似体験をしているとした時に、没入感が高いことによって脳が現実と認識した場合、他者から押されるということは仮想空間内では有り得ない事になります。さらに押された事により、脳は前に出る事を認識したとすれば、ジェットコースター等の乗り物から飛び降りる様な感覚に錯覚として陥るケースもあるのだと考えられます。

 

このように没入感が高いタイプのVRはこれからも他者との理解が必要である事(この動画内ではドッキリだそうです。)や、プレイ前に近くに物がないかをしっかりと確認した上で体験する事が求められるのではないかと考えられます。
これからのVRには、五感が徐々にVRに追加されていくと考えられます。今では触覚がデバイスによって再現が可能になっていますので、さらにVRへの没入感は高くなると考えられます。この時に脳の錯覚はより強く出るものと考えられますので、その時の対策等を考えていく必要が今後出てくるのではないかと考えます。

 

最後に
今回の考察では前半に仕組みについて説明しましたが、視覚VRは瞳孔間距離、映像との距離をしっかりと計測して、調整すればVR体験はスムーズにする事が可能だと思います。さらに、100円均一ショップのものだけでも作成が可能なので、是非自分にフィットするVRデバイスを作ってみてはどうでしょうか?
また、ライトフィールドについては考察がまとまり次第、取り上げようと思います。
後半の没入感、現実の擬似体験が引き起こすVR空間と現実空間の錯覚ですが、下手すれば催眠術と同じレベルに効果が現れる場合もありますので、あまり過激なドッキリ等は仕掛けずに、正しい体験の仕方をする事をお勧めします。個人的な考えでは、早い動きをするものをVRによって体験する場合は6、7ページで述べた事が起きてしまいそうですが、そういうものでなければ、そんなに干渉を受ける事も今のところ無いのではないかと考えています。
今回はお読み頂き有難うございました。

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