VR考察ノート

VRについての考察を書いていきます。フルダイブ型VRに向けてどのような改良を行うべきか、現在のVRの課題点等々を考察して行きます。

VR考察ノートNo.8(VRの応用)

VRの応用とはVR事業がどのようなところでどのような利点があるのか?活用されているのか?
また、VRを使うことで得られるメリットなどを考察、解説していきます。
VRに使われそうな技術や情報などを加えて、これからのVRはどのように進化を遂げていくのか、それについても書いていきます。

*ここではあくまで作者個人の考察、意見です。

 

VRは今や、一般家庭にも渡る時代になりました。
その代表例はSONYが出したPSVRというものです。
では、なぜここまでVRが人気を出したのか。
今までにある一般的なゲームはテレビやDSやPSPなどのハードの画面から出力されたものを見ていました。
なので、どれだけ綺麗なもの、FPSのような一人称視点と言われるものでも映像を自分が見ているという視点に完璧に作り出すことは出来なかったのです。
それが、VRという技術では自分が見ている視点にすることが可能でした。そうなると、やはり従来のゲームに比べ興味や関心が高まり易かったのです。
またPSVRの場合、映像もクリアだったのでさらに興味や関心を引き寄せたのです。
エンターテインメント(ゲーム)として、一般的にVRが広く知られるようになったのもPSVRなどの機械のおかげです。

 

医療分野
医療の方ではVRの映像が自身が見ているようにすることから、高所恐怖症やその他の恐怖症をどのように対応していくか…などの心理療法として活用することが可能です。また、これらは映像を見せるだけなので手術やこの場所じゃないと行けないなどのコストを削減することも出来ます。
その他にも沢山ありますが、手足を失った方がその切れてしまった部分が痛くなってしまうという心理的なものにも使用することが可能です。
手足を失った方はPTSDと言われるストレス障害などによって苦しんでる方が多いのですが、VRを使用し自分の手が見える、触覚の研究が進めばさらにVR内なら触ってる感覚なども得ることができます。これによって症状が軽減されると言われています。
医療分野では今のところ主に心理療法に用いられると考えていただければ大丈夫です。

 

自動車産業分野
自動車産業の分野では顧客がみたい車をデータを読み込むことで瞬時に移すことができます。また車内部のデータを入れておけば、外装のみならず内装も見ることができます。高画質ならほぼ現実で見ているのと変わらないくらいのことが可能でありながら、展示されていない車を見ることも出来るという利点があります。

試し運転を顧客が要求してきた場合にも、VRによる試運転であれば事故の確率もなく、また客側からしてもリラックスして運転することが出来るため、商品の性能などを確認する余裕が出来ます。
よって購入者が増加する可能性が高いのです。

車の開発をする時、企画書から作り上げるのが現在のやり方ですが、そこをVRで作り上げればいきなり車がどのようなボディでどんな利点があるのかを簡潔に分かりやすく説明することも可能になります。
さらに、物理エンジンをVR内に導入し現実では少し危険のあるような実験を危険性なしにやることができるなど様々な利点が他にも多々あります。

 

広告産業分野
普通の映像で広告を見せるより、VRによる立体映像を見せることで印象を高めることを狙って使うことがあります。
例えばですが、「スターウォーズ」の広告をやるとして普通の映像ですとスターウォーズファンは見たいと思います。ですが、印象が強いものでなければ興味のあまりない人の記憶には残りません。
VRによる立体映像の場合、「スターウォーズ」の世界に入り込めるため、それだけでも印象が高まります。
そこに同様に同じ映像が流れたとしても、印象の強さはVRを使用した時の方が高まるのです。
これは自身の経験として脳に記憶されるため、記憶に強く印象付されます。それに付属してその広告のことが記憶にも残るので上のようにVRを使った時の方が印象が強くなるのです。

 

教育分野
VRが使用し利点が上がるのは、先程までの産業も含めたあらゆる分野の産業や企業の体験、また対応するためのトレーニングを行うことが出来ます。
これによって、ミスしてもそんなにコストがかからないため教育を専門的に行うことが出来るのです。

また、校外学習や歴史などをストーリーとした動画などを見る時にも印象を深めることが出来、さらに手軽に行えるというのもVRならではのいいところなのです。子供たちの興味や関心が深められることが要求される学校ならではのVRの使用法です。

また、遺跡や世界遺産などをプログラムし、VRの立体映像を使用することであらゆる角度から見ることが可能ですし、当時の風景と今の様子を比較し何が起こったのかを予想させるなどの教育も期待ができます。

 

観光分野
先程の教育分野でも紹介した、世界遺産や遺跡をあらゆる角度から見れるようにするということは、あらゆる場所を映像として映そうと思えば映せます。
なので、VRによる映像での旅行体験やツアーなどであれば行き先の一つを見れるようにして、本物を見てみたいと欲望をかき立たせるようにし、ツアーの参加者を増加させることも出来ます。
また、訪れてみたいけど行くのには…というような時もVRであれば映像としてですが立体的に色々な角度から見ることもできるようになるのです。

 

軍事分野
軍事ではVRを使用することで、弾丸やマシンなどの購入コストを下げることが可能です。弾丸は撃ってもデータなのでコストは現実より格段と安く、また銃の暴発も起こることがないのです。
マシンはメンテナンスをする必要がなく、逆に新兵に模擬練習でマシンのメンテナンスを教えることも出来ます。
爆発物の処理の仕方や、戦闘機の扱いの慣れや見え方を現実レベルで再現することも可能です。
危険性のあるものはVR内では危険性がないため、上のような用途で使われます。

警察の訓練においても使用されます。
ある特定の条件下に置いて自分が何をすべきかを、体験し立体映像として見ることで臨場感のある演出も可能になります。また、警官の動きに同期してその場の動きが変わるプログラムを組み込めば、より現実的な訓練を行うことが可能となります。

 

建築分野
建築ではどこにこのような場所を設けるのか、立体的に見ることで完成図をより鮮明に浮かべさせることが可能になります。家族で住む場合などの特定の条件の元建築する際、その人の見ている立場がどのような形でこの建物が見えるのか、また危険性はないのかなどを確認することができます。
また、家具の移動をして部屋のイメージを変える際にもVRによる立体映像を使ってやることで家具を移動する前にある程度どこにどれを置けば綺麗に見えるのかなどがみえてきます。壁紙やレイアウト、家具の色などもVRで1度試してから実際にやることが出来るため、失敗もなく無駄なコストがかかりにくくすることも出来ます。
よって、建築分野での利点は立体的に見えるという利点もありますがそれ以上に1度試せる、視点を変えて体験することが出来るのが大きい利点となります。

 

まとめ
分野ごとに分別し、利点や活用方法を考察してきましたがすべてに共通することは現実では少し難しい事もコストを安くしながらもVR内でやることが可能である、つまり現実-危険性がある→VR-安全 へと変化をさせることが可能ということです。
現実よりも自由度が広がり、コストの削減も可能なVRはこれからも沢山の分野に進出し、また進化を遂げていくと考えられます。
一般家庭にもVRが行き渡っていく可能性も高いかも知れません。

 

最後に
今回の考察は科学的なことというよりは、VRがどのような働きを社会にもたらしているのかということについて書かせていただきました。
これからのVRは視覚のみならず他の五感を取り入れて、さらに様々な分野に進出することが出来る技術です。
また、ゲームとしてVRは知っていても他の分野でどんな形で使われているのか知らない方が多そうでしたので、今回の内容にさせていただきました。

最後までお読みいただき有難うございました。
何か質問等ありましたら、コメントにて聞いてください。